CDS

2009Mar. 6/10:57

予想通り、この3月に入ってCDSによる企業の連鎖破綻が現実のものとなろうとしています。
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とはデリバティブ(金融派生商品)の一種で、簡単に言えば、債務不履行(デフォルト)、つまりは企業の倒産リスクを金融商品として取引しようというもので、その取引総額は6200兆円(アメリカ全体の発行株式時価総額の3倍)という巨額に上っています。
CDSはすでに世界の金融経済を網の目のように覆いつくしており、たとえば日本の各金融機関も自らの保有する債権にどれだけのCDSによるリスクが含まれているのかすら知ることさえできない状態であると言われています。
つまり、ひとたび大きなデフォルト(倒産)が起きた場合、そのリスクを引き受けていた別の企業が次々と連鎖的に倒産してゆく構造がすでに世界規模でできあがっているということです。


NHKのCDS解説

昨年のリーマンブラザーズの倒産を機にこのCDSをめぐる危機が顕在化し、ことの重大さを知ったアメリカ政府が遅ればせながら種々対策にのり出したものの、もはやどうすることもできない状態となっています。昨年から一部で3月危機説が囁かれていましたが、下記のニュースソースを参照していただければ、それがまさに現実のものとなろうとしていることが分かると思います。

シティ株が一時1ドル割れ、CDSスプレッドは過去最高水準に
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-36839720090305

JPモルガンなど米銀の社債保証コスト、過去最高
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aZce6eazxaqU&refer=jp_japan

米GEキャピタルのCDSが初のアップフロント取引に=フェニックス・パートナーズ
http://jp.reuters.com/article/marketEyeNews/idJPnTK840087120090303

オーストラリアの社債保証コスト、過去最高-CDS取引が示唆
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=aKSGbseMHy_I&refer=jp_asia

CDSによる連鎖破綻で最も被害を受けるのは金融機関です。今朝のニュースで米シティバンクの末期的危機が報じられましたが、まさに全米の銀行がこれに続くものと思われます。100行を超える米銀行の倒産が現実のものとなろうとしているのです。
当然にも日本の金融機関も無傷でおられるはずもありません。むしろドルにいまだドップリ依存している日本の金融機関こそが最も甚大な被害を蒙ることは必定と言えるでしょう。
現在高値で推移している円も、早晩これを反映して暴落することが予想されます。日本の金融資産の大部分が消えてなくなり、食料とエネルギーを輸入に頼る日本が完全に恐慌状態に叩き込まれることは避けられない情勢です。



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